近視の予防と改善・対策室

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近視予防と老眼鏡〜毛様体筋の緊張を防ぐ

近視予防に老眼鏡の装用がいい、という話をよく聞きます。

老眼鏡というのは、単焦点レンズの場合、遠視矯正用メガネレンズと同じものです。つまり凸メニスカスレンズです。凸レンズは、焦点距離を短くする作用があります。太陽の光を天眼鏡で集めると、紙の一点が焦げますよね?このように、凸レンズには焦点距離を一気に縮める作用があります。

近くを見るときは、毛様体筋が緊張することによって、水晶体自体がもつ弾力性によって、水晶体が厚くなります。凸レンズが強くなるわけですね。このため天眼鏡のように、焦点距離が縮まり、近くに焦点が合うわけです。しかし長時間近くを見続けていると、毛様体筋が緊張し続けなければなりません。そうなると目が疲れ、眼精疲労のもとになり、放置していると、やがては近視が進行していきます。

仮性近視とは、毛様体筋の緊張が一時的に解けなくなった状態であり、真性近視とはそれが固定化した屈折異常です。

そこで近視予防に老眼鏡が役立ちます。
老眼ではなくても、近くを見るときだけ老眼鏡を掛けると、凸レンズが水晶体の肩代わりをするので、水晶体を厚くする必要がなくなります。つまり近くを見続けても、毛様体筋がさして緊張しない、ということです。そのため急激な視力低下がなくなり、近視を予防できるのです。

近視予防に老眼鏡がいいといっても、度もさまざまです。+0.25や+0.5あたりの老視鏡がいいという声を聞きます。ダイソーなどの100円ショップで売られている老眼鏡でもいいですが、瞳孔間距離が合わなかったり、反射防止コーティングがされていなかったりするので、近視予防どころか老眼鏡の装用によって、かえって視力低下する危険性もあります。

できれば眼鏡屋に行って、あなたにフィットする瞳孔間距離の眼鏡を作成してもらうといいでしょう。ただし眼鏡屋に、近視予防の老眼鏡を作ってほしいと言うと、あまりいい顔をされないようです。ちなみに非球面レンズよりも、両面非球面レンズのほうが収差が少ないため、乱視の影響が少なくなります。より高級なメガネレンズになります。

近視予防で老眼鏡をかけると、近くを見るときに毛様体筋の緊張が少なくなるのですが、このことはレーシック手術を受けた人にも有効です。せっかく高価な手術をうけたのですから、それ以上、視力を悪化させたくないものです。このときに近視予防として老眼鏡が役立ちます。遠視用メガネですね。

凸レンズを装着すると、焦点距離が網膜から遠のくので近くはかろうじて見えますが、近視のように遠くはぼやけて見えます。しかし、この状態で近業作業をすることが、近視を防ぐことになるのです。

メガネを外して、手もとが見える視力0.1までの軽度の近視の人は、裸眼で近くを見たほうが、目の疲れは少なくて済むということです。

ただし裸眼視力では手もとも見えないような、視力0.01レベルの強度近視の人は、近視予防で老眼鏡をかけると、さらにぼやけてしまいます。この場合は、度の弱い近視用メガネを着用するといいでしょう。近く用と遠く用のメガネを使い分けるのです。網膜から離れすぎている焦点距離を、もう少し網膜側に寄せてやるイメージです。

普段コンタクトレンズを装用している人は、つけたり外したりが頻繁にできません。そこで使い捨てコンタクトレンズの上から、近視予防で老眼鏡を掛けるという方法もあります。こうすれば、いちいちコンタクトレンズを外さなくてもいいので、楽です。

以上、近視予防の老眼鏡について解説してきました。
ただし自己責任で行なう必要があります。近くを見るときに毛様体筋を緊張させないことは、視力低下の予防になるのですが、このことが返って目の調節力を奪う危険性があります。

また近視予防のために老眼鏡を掛けているときは、近くを見るとき眼球は輻輳、つまり寄り目になっているのに、毛様体筋は弛緩しているという矛盾した状態になるので、このことが目に対してどのような不具合を起こすのか、未知数です。

やはり近くを見るときは、すべての時間を近視予防の老眼鏡を掛けるのではなく、たとえば三分の二の時間を老眼鏡にし、あとは自分の目の調節力を使って、近くを見るのがいいかもしれません。

あるいは老眼鏡を着用して近くを見るパソコン作業やゲーム機で遊ぶ時間以外に、毛様体筋を鍛える時間を持つのもいいでしょう。たとえば本屋で販売されている3Dアートのマジカルアイで、立体視の視力回復訓練をするのです。近視は平行法が適していますが、この場合あえて交差法(寄り目の動き)もするのです。

また遠くと近くを交互に見比べることによって、毛様体筋の筋力をアップさせるのもいいでしょう。

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